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■ムカデに噛まれる

繁殖期の夏などにゴキブリなどの捕食のためにムカデが家屋に侵入し,靴の中や寝具に潜み咬まれることがあるが,ムカデは人に対しては防御のために偶然に触れられたときに咬み,四肢の受傷が多い。

その毒成分としては,前述のようにハチ毒に似ていて,重症のときには潰瘍化したり壊死を起こすことがあり,疼痛は早期に軽減するが発熱,頭痛,嘔吐を伴うことがある。

一般的には比較的軽症で,反復受傷により症状が次第に重症化したり,ハチ刺症でショックを起こしたことがあるとムカデ咬傷でもショックを起こすことがあり,顔面などの頭部を咬まれたとき,特に幼児などはショックを起こしやすいといわれている。

ムカデ咬傷の治療には,古代ローマ時代は,自分の尿を 1滴指に付けて頭に塗るということや古代中国のニワトリの尿,桑の汁,ナメクジを潰したもの,塩を塗布していたというが,今でも特別な治療法は無い。

ムカデの防除法としては,網戸などを取り付けてムカデの屋内侵入を防ぎ,有機リン系殺虫剤で退治することが有効である。

■ムカデとは - 百足 : Centipede -

ムカデの体は,頭部と足の並んだ胴部からなり,頭には 1対の触角と口,次の体節には足がなく毒腺で,この毒で昆虫などの動物を捕らえて食べ,それに続く体節には,それぞれ1対の足がある多足亜門に属する節足動物の総称である。

日本国内には,トビズムカデ,アオズムカデ,タイワンオオムカデの3種類のムカデが生息するが,ヒトを咬むのはトビズムカデとアカズムカデだけで,沖縄以北の日本中に広く棲息し,トビズムカデは,最大級で頭部が赤褐色,胴の背面は黒色で,腹面と歩肢は橙色。10回以上の脱皮を繰り返し,3年ほどで体長が 7cmに達して成体となり寿命は 6 〜 7年である。

ムカデの咬傷は繁殖が進む夏期に多く,その毒成分としてはハチ毒に似ていて,溶血毒,セロトニン,ヒスタミン,サッカラーゼ,サッカラーゼ,p-ベンゾキノン誘導体,ヒアルロニダーゼ,蛋白分解酵素などで,特異的な症状は無く,受傷部の激痛,しびれ感のほか,疼痛は早期に軽減するが,発熱,頭痛,嘔吐を伴うことがある。

オオムカデ類の油漬けや乾物は火傷や切り傷に効果があるとされる民間薬として知られ,観賞魚などの餌として冷凍のオオムカデが輸入されて市販されている。

■ムカデ 治療 - 民間療法 -

・刺されたら直ぐに 42℃以上のお湯とシャンプーなどで洗い,十分に患部を温める。激痛が走ることになるので決して患部を氷で冷や
 してはならない。

・素人治療はダメ。何日か手の自由が利かないことがあるが,迷わず病院に行く。

・ムカデはつがいでいるので 1匹見つけたら捕獲しようが退治しようが,家から離れた所に捨てる。

・まむし焼酎を塗っておけば楽勝。すぐに塗れば腫れもしない。キンカンも結構効く。

・呼吸困難や,意識不明になることがあるので,直ちに救急車を呼び気道確保などの処置が必要。小さい子供ほど症状が現れるまでに
 24時間以上の時間がかかり,反応も激しいので注意が必要。

・友人は家の裏が山なので,毎年寝ていて 2回ほど噛まれるようだが,直ぐにアンモニア系の薬を塗り,2 〜 3日は腫れるが,朝熱が無く,
 化膿しなければ大丈夫で,アレルギー体質の人は直ぐに医者に行くようである。

・皮膚科に行つたほうが安心だが,傷口を良く洗い,アンモニア水を塗る。

・『 ムカデ焼酎 』 をつけると,ひどく腫れる事も無く,熱も出ずに澄む。『 ムカデ焼酎 』 は,小瓶に焼酎と生きたムカデを漬け込んだもので,
 むし刺されにも使える万能薬。


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